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2013年4月 8日 (月曜日)

みんなのいえ「共生舎」PR〜田んぼもある、畑もある、農耕具もある、パンを焼く窯もある、ただ「人がおらんのや」〜 和歌山一週間の旅(4)

 田んぼもある、畑もある、農耕具もある、パンを焼く窯もある、ただ「人がおらんのや」でおなじみの「共生舎」のPRを頼まれていたのに、私がやったことと言えば、面川にある怖ろしい案山子を紹介しただけです。これはいけません。面川にある共生舎の素晴らしさを紹介しましょう。

共生舎

 ばーん、写真をクリックすると拡大するよ。玄関にはスチール製の机、その右側には製図台がどーんと置いてあります。おやおや、粗大ゴミの回収日はまだなのかなと思うでしょ。でもこの外に置いてある机の引き出しには、文房具がみっちりと収まっていて、製図台には過去にやったイベント「我が人生を語る会」のチラシが貼ってあります。現役で、使っちょるですよ。玄関脇には酒屋のケースが傘置きとして鎮座。夕方のニュースに出てくる、ゴミ屋敷の香りぷんぷんただよう風景ですのう。スチール机の上には、

かわいい二人組

 こんなかわいい二人組が、都会からやって来たお客さんをお出迎え。んっ、和歌山にこういうお土産あったっけ。アイヌ? じゃねえの。和歌山にないでしょ、こんなの。古民家なのに古民家らしくない。むしろ、かたつむりの会が運営している町家カフェ上屋敷二丁目のほうが本物の古民家っぽい。いかがなものでしょうか。

 「かまへん」が正解です。ええやないか、かまへん、というおおらかさが共生舎というか、代表の山本利昭(80歳)さんの魅力なのです。敬意をこめて以後、「翁」と呼ばせてもらいます。火垂るの墓よりも、火垂るな墓な人生を送ってきた苦労人です。父親は事業に失敗し、翁が小学校の上級生になったころに死亡。子供の頃の日課は肥料にするための馬糞集め。中学、高校は何年も遅れて卒業し、通信教育で教師の免許を取ったのです。

 がんばっても乗り越えられない苦労をさんざん味わい尽くした翁ゆえに、ひきこもりに対する眼差しは優しいを乗り越えて、甘ーーーいです。それゆえ共生舎には田舎暮らしの苦労というのがありません。大型テレビ、ウォシュレットトイレ、エアコン、お風呂とすべて完備しています。木造の古民家は寒い、だったら「エアコンつけたら、ええやないか」が翁流です。共生舎の悩みは、エアコンをつけすぎてブレーカーが落ちてしまうこと。私の部屋にはエアコンがないですから、うちより近代的な古民家です。

 「人の敵は人」だと言わんばかりに、競争社会で勝ち抜くことが、苦労だとか、努力だと思っている、それは間違いなのです。人は味方なんや、協力して、共に生きる、それをやるんやと、翁(80歳)が社会起業家として立ち上がったのです。もともと養護学校の校長先生であり、障害者が暮らす施設「あすなろ木守の郷」を作り上げた、実力者でもあります。共生舎も、面川と木曽に古民家を、さらに田辺市の商店街にふれあいサロンをすでに持っています。

 共育学舎と違って歴史が短く、NPO法人あまえんぼうこと共生舎は、今のところ何もないに近い状態です、しいて言えば「みんなのいえ」といった感じ。でも翁の慈悲があります、寝泊まりする場所も、田んぼも、道具もある。よかったら、訪ねてあげてください。どんな失敗をしようとも「かまへん」とゆるしてもらえる、スウィートな居場所ですよ。

↓夜の共生舎は、暗闇が粗大ゴミが隠し、古民家のいい雰囲気。

夜の共生舎

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コメント

ウォシュレットまであるんですか。


行ってみたいなあー。
夜の共生舎の写真の雰囲気、すごく好きです。

投稿: おね | 2013年4月 8日 (月曜日) 21時40分

広島県の自虐PRを髣髴とさせながらもポイントをついた、勝山節に今回も苦笑い?と共に楽しみながら拝見させていただきました。

山本さんもまた和歌山においで下さい、歓迎しますと仰っていました~

投稿: bonyoz | 2013年4月10日 (水曜日) 20時25分

 緑あふれる山々や、ゆったりした構えの家屋を見ると落ち着きます。
 製図台には、そこに残ったほろ苦い記憶を感じます。
都会の喧騒や新陳代謝の激しさから一度撤退して、
性格の悪さとか正義感という人格の武装を解除すれば、
生きていることが良いことになるでしょう。
 いつから生きていることが悪いことになってしまったのでしょうか。
 5年経ったら無期雇用、正社員にするなんて一言も言っていない。
コロコロ変わる騙し合いです。
 万歳クリフから身投げすることなんかない。
 高度経済成長という補給線は断たれました。もう撤退のときです。
 都会ジャングルで一人潜伏闘う戦士に、勝山大佐から撤退命令。
日本は負けたのです。もう戦争は終わり。
 ココロの戦後を復興しましょう。

投稿: 481 | 2013年4月11日 (木曜日) 11時26分

こういうところが帰ってくる場所としてあったら社会復帰できそうな気がする引きの私は矛盾してますかね。

投稿: もす | 2013年4月13日 (土曜日) 10時08分

ライトアップするととても
きれいでいい雰囲気なんですよ。

またゴールデンウィークに行く予定です。
田植えのシーズンでしょ。

ひきこもるには、お金のかからない都会よりも
田舎のほうがずっといいのですよ。
田舎になじもうと工夫中です。

心閉して、じっくりとこもれる
スペースを確保してから、社会に出陣ですよ。

投稿: 勝山実 | 2013年4月14日 (日曜日) 19時47分

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受信: 2013年5月13日 (月曜日) 23時06分

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