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2013年4月 3日 (水曜日)

ナリワイ・ニート・ひきこもり〜共育学舎スラムサミット〜 和歌山一週間の旅(3)

 以前、気流舎のイベントに行った時、心の師匠である鶴見済さんから、「勝山君とふぁ君は合うと思うよ」と言われました。"ふぁ君"とは、ギークハウスでお馴染みのphaさんのことです。鶴見さんが、東京新聞に『ニートの歩き方』の書評を書くために、phaさんの本を読んでいる真っ最中だったのです。会ったことはないの? 絶対気が合うよと、鶴見さんが太鼓判を押すものですから、私も「ニートの歩き方」をすぐに手に取り、読みました。なんて自分と考えが近いんだ、だるいにも意味があったのかと、いろいろ本を読んで知り、感心しました。

 もともとね、ギークハウスというのには、何年も前から注目していたんですよ、エッヘン。でも月6万円もかかるということで、挫折したのです。ピースボートとギークハウスは、主旨には異存はないが、お金がなくて参加できない桃源郷のひとつです。「phaさんには会ったことあるの?」と、いろんな人から聞かれるのですが、ニートとひきこもりが邂逅するのは難しく、今まで会ったことはありません。両者ともホームグランドが家の中ですから。

 そんなphaさんと3/7、共育学舎で初めてお会いました。この日、共育学舎を主宰している三枝さんを中心に、『ナリワイをつくる』の著者の伊藤洋志さん、ニートのphaさん、ひきこもりのわたくし勝山実、司会進行役の西川さんの5人で、トークインベントをおこなったのです。

 ひきこもり業界では知らない人も多いと思う(でも世間的には最も有名な)、「ナリワイさん」こと伊藤洋志さんについて説明しておきましょう。実は私も『ナリワイをつくる』という本が話題になっていて、うらやましいという以外、あまり情報を持っていなかったのですが、実際に会えるということでイベント直前に本を読んで予習し、当日に備えていました。

 ナリワイ生活とは、そんなんじゃ食っていけねえよ、というような仕事をたくさん集めて食っていく、小銭をかき集めて暮らすようなイメージ。しかも、そのナリワイとは時間の切り売り、金稼ぎのような無味乾燥なものではなく、自分のやりたいことで少し稼ぐ、モンゴルツアーとか、床張りとか、面白いナリワイ(仕事)をいくつも組み合わせてお金を稼いで暮らしている、ひきこもりの私から見ると立派すぎるくらいなんです。

共育学舎スラムサミット

 ばーん、当日のイベントの写真です。左のタオルを巻いているのが私です。左から、ひきこもり、ニート、ナリワイという具合に、右に近づくにつれて、社会参加度が高くなります。phaさんは体がでかく、ヒゲも生やしていて、見た目は威圧感があるのですが、話し方雰囲気ともに、やわらかニートでした。ナリワイさんは、実年齢33歳より、ずっと若く見える、とっちぁん坊や系の好青年です。初対面の人とのトークは緊張するので、日本酒を飲んでどーんと話をしましたが、飲み過ぎたせいか話した内容のほとんどを忘れてしまいました。

 それでも覚えている話がひとつあります。共育学舎スラムサミットで一番記憶に残った話、それは三枝さんが語る、乞食のコツです。乞食をするのには、何かくださいと言っていては、だめだというのです。「何か」なんて抽象的こといってちゃ、乞食は務まらない。お金が欲しいとか、食べ物が欲しいとか、何が欲しいのかはっきり言わないと乞食はつとまらんというのです。三枝さんは実際にインドがどこかで乞食をした経験がありますから、言葉にも説得力があります。

 これは乞食以外にも当てはまるんじゃないの。ひきこもり名人であるからには、物をもらったり、分けてもらったり、人にやってもらうという場面が多々あるわけです。その時に遠慮心からつい、なんでもいいから、なんてと言ってしまうと、それがあげる人にとっては困ることなんだ、ということを知りました。

 これが欲しい!! ってはっきり言ってくれれば与える側も、欲しい物を上げる、もしくは無理と断る、と返事が出来るわけです。本当に困っている時は、遠慮や卑屈は心の奥にしまって、〇〇がほしい欲しい、〇〇がして欲しいと、力振り絞って言えるようなひきこもりになろう。

 人様の迷惑にならないようにと、しつけられて育った身としては、〇〇が欲しいって、〇〇をして欲しい、なんて要求するのは、図々しくて、随分と勇気のいることなんです、涙が出てしまうくらい情けなく、辛かったりする。でも人に分けていただく者のマナーとして、人の情けにすがって生きていこうとする者として、やはりどーんと、〇〇が欲しいのでございますと言ううしかない。困った時は、遠慮しない。どうよ。

 和歌山ネタまだ続きますよー。

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コメント

コッチ方面に興味のある人達にとっては
かなり興味をそそられる魅力的なメンバーですね

ブッダツアーの公演トーク?もそうですが、
限定的な場所で開催される一回の機会を逃すと
知る術も広く知られる事もなく流れ去ってゆく…
というのは非常にもったいないと思います。

元よりヒキは超絶出不精の人達の事ですし
できれば銘々が(自宅)で見れるように
名人の活動をネット配信や動画化して欲しいです。
もちろん無料で!^ ^;

例に習って早速、動画を乞食してみました()

投稿: リドメックス | 2013年4月 3日 (水曜日) 04時53分

共育学舎スラムサミットは動画は撮影していないけれども
音声は録音しているので、そのうち文字おこしで
読めるようになるかもしれませんぞ。

投稿: 勝山実 | 2013年4月 6日 (土曜日) 01時58分

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