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2012年4月30日 (月曜日)

好きなの?

 「おじさんって、ばあ(老婆)のことが好きなの?」と聞かれたので、いや好きじゃないよと答えると、甥っ子長男坊(9歳)がびっくり仰天して、「うわー、ひでー。おじさんって、ばあの子供なんでしょ。子供なのに、ばあが嫌いだなんて。おじさんはひどいね」って。

 その場で、「毒親」という漢字の読み書きを教え込んでやる、そんな衝動にかられましたが、ぐっと抑えた。なんと、自分とは違う人間に成長したんだろうと、ショックを受けると同時に、あの恨み節満載の黄色い本を至急に隠匿しなければ。だって、もう漢字が読めるのですから。

黄色い本

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2012年4月26日 (木曜日)

ぶいーん

 遠くから子供が駆けてくる足音、それが家の前でぴたりとやむ。ドアのチャイムの連打による、ピンポンの音鳴り響くのを合図に、甥っ子兄弟がおじさんの部屋にやって来ます。

 「ぶいーん。やるぞ、部員! 特訓だ」

 室内ドッチボール部の招集です。電気を消し、部屋の隅でヒザをかかえ、息を殺し隠れていましたが、部長に見つけられてしまいました。甥っ子部長(9歳)は学校のドッチボール大会で優勝したらしく、只今非常にノッています。子供の勢いを殺すことなど、教育者・勝山おじさんにはできませんから、約一時間の室内ドッチ練習に付き合うはめになります。

 甥っ子には必殺技がある。どういうものかというと、至近距離から思いっきりボールをぶん投げるというもの。大人でも怖いと感じるスピードある必殺技です。しかし子供相手に本気を出すでおなじみの、勝山おじさんにも必殺技があります。

 ばーん、アンダースロー。ロッテの渡辺俊介ばりの下手投げで相手のヒザあたりを狙う。取れない、よけられない、老獪なピッチングは百発百中。あまりの必殺ぶりに甥っ子から「おじさん、その技中止」とダメ出しをくらいました。過ぎたるは及ばざるが如しとは、このことですのう。

 その頃、もうひとりの甥っ子、次男坊(5歳)は何をしているのかというと、トランプを取り出して、その枚数を数えるという遊び? をしていました。おじさんはカワイそうに思い、相手をしてあげようと声をかけるも、「一人でやるからいい」と拒否されてしまいました。アゴをつかんで泣かせてしまって以来、次男坊としっくりきません。どうしたらいいでしょう。それと、厳しすぎる部活動を和らげる方法を知っている人がいたら教えてください。

渡辺俊介

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2012年4月24日 (火曜日)

さすがにこれには絶望した【訂正版】

横浜市と(株)K2インターナショナルジャパンで協働事業を実施

 まずはこれを読んでほしい。K2インターナショナルはもともとコロンブスアカデミーと言い、ニュージランドの施設で仲間の暴行を受けて寮生が死亡するという事件をおこしたところ。K2が運営する250食堂では、職業訓練のもと、「研修扱いの就労生は無給」で働いている。

 そこに、横浜市が協力して、24時間営業の相談窓口を作るというのです。さすがに、これには絶望した。事件をおこした施設が閉鎖されるどころか拡大し、自治体から助成金までもらうのです。いかがなものでしょうか。横浜市市長林文子は今すぐに辞職してもらいたい。

 追記。横浜市は今年度と新年度合わせて約8800万円を補助するんだって。ひきこもりと横浜市をお客にして、稼ぐという嫌なビジネスだ。

読売新聞_2004_12_03_夕刊


※注 2011/02/17/の記事の訂正版です。

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2012年4月23日 (月曜日)

就労生は無給 250食堂【訂正版】

 250食堂(魚拓)。ここを運営しているのは、2003年2月、ニュージーランドで入寮生が暴行を受け死亡するという事件をおこした、コロンブスアカデミーが母体のK2インターナショナルです。

 記事によれば「研修扱いの就労生は無給」とある。横浜市記者発表資料には、「段階的な就労体験の一環として無償で働く若者」と書いてある。もらえないだけでなく、K2インターナショナルに入るには、入塾費や会費などで、毎月数万円を払わなければいけないはずだが、それはどうなっているのでしょう。これでは、働けど働けど、お金を稼げず、ぢつと手を見る、啄木状態じゃないですか。脱・ひきこもりから遠ざかっているようにしか思えない。

 

※注 2010/07/22の記事の訂正版です。

Japan_times

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2012年4月20日 (金曜日)

明日は池袋で講演会

 明日は池袋、楽の会で講演をします。http://goo.gl/qYmKu 。直前の生臭い告知です。すみません。

 最近は昼過ぎ、しかもいいともが始まったあとの時間にに起きるような生活をしています。20年ひきこもっていても、なんか落ち込むんだよなー。俺は堕落しているって、こんなに寝てちゃダメだって。毎日フレッシュな気分で落ち込む。なぜ自分はこうも早起きにこだわるのだろう、そしてどうして毎日昼過ぎに起きるのだろうか。

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2012年4月19日 (木曜日)

ベーシックインカムの支給額を1円から始めよう

 ベーシックインカムの支給額を1円にしよう。8万円とかいうから、みんな反対するんだ。暮らしていけないとか、生活保護がなくなるとか、ベーシックインカムと社会保障や年金をごちゃまぜにしている。ベーシックインカムはあくまでも独立した現金の土台であって、他の政策とは関係ない。ベーシックインカムのせいで、年金や福祉が消滅するわけではない。

 と説明したところで、聞く耳を持たない人がいるのだということを最近知った。橋下市長が嫌いだ、維新の会が嫌いだ、だからベーシックインカムが大嫌いだ。こうなってしまうと、アレルギーであるから説明のしようがない。ベーシックインカムという言葉は広まったが、肝心な中身は伝わっていないのです。

 ベーシックインカムがどういうものなのか知ってもらうためにも、支給額を1円にして、社会的実験として始めるのがいい。支給額が1円なら、ベーシックインカムが導入されたから、生活ができないとか、家賃が払えない、生活保護がなくなる、年金がもらえなくなる、雇用保険がなくなる、君が代を歌わされる、そんな誤解がなくなる。

 ベーシックインカムとは無関係に、間違った政策によって貧困、住宅不足、生活保護の補足率の低さ、高い家賃、貰えない年金、少なくて短い失業保険、君が代を歌っているか監視する人物、が存在する。ベーシックインカムを導入しても、同じような問題は残る。ただ今の収入にプラスしてベーシックインカム分の現金が手に入るだけ、そのことだけがベーシックインカムです。過剰に期待するな、過剰に恐れるな。

 それをまず分かってもらうためにも、支給額1円、今すぐ実行してするのがいい。水道の蛇口をつける感覚で、日本に住んでいる人すべてにベーシックインカムの蛇口をつけるのです。

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2012年4月14日 (土曜日)

久しぶりにパソコン博士をしてきた【後編】

 親が、パソコンとプリンターをつないでくれと言ったら、「うるせー、自分でやれ」と阿修羅ボイスで一蹴。しかし、温和なパソコン博士と信じて疑わない子羊に対しては、阿修羅になることができません。困っていると言われると、「自分に出来るかどうか分からないけど、ちょっと見てみましょう」と答えてしまうのです。

 毎年年末は、IT弱者を家庭訪問して、新品の年賀状ソフトを攻略するというのが、パソコン博士の義務でした。でも自分はたいしてパソコンに 詳しくないし、それにパソコンとプリントゴッコを同じようにしか使えない人の相手をするのはツライのです。去年の12月は家にひきこもって、作業所には行きませんでした。子羊たちがどうなったのか、それは聞かない約束です。

 そんな罪悪感もあって、罪ほろばしのためにも奉仕したい気分でした。パソコンとプリンターをつなぐなんて1分で完了するなと思って友人宅に行ってみると、なるほどこれは初心者泣かせだと察知しました。パソコンとプリンターを、ワイヤレスLANでつなぐという挑戦なのです。新品のまま動かない、ワイヤレスのルーターとワイヤレスプリンターが部屋に鎮座していました。「簡単に接続できます」という店員のススメに従い、喜び勇んで購入したと言う。それから二週間、友人は三回ほどトライアンドエラーを繰り返し、そして砕け散った。無線が相手ではしかたがない、さもありなん。

 USBケーブルかLANケーブルでつないじゃいないよ、それが言えたらどんなに楽でしょう。私を博士と信じて疑わない子羊に、そんなことは言えません。新品のワイヤレスルーターが泣いています。

 初心者が泣くポイントは、パソコンとルーターとプリンターが、バラバラのメーカーだからでしょう。子機でつなぐというのではなく、プリンター自体がワイヤレス通信に対応しているという、これはもう初心者殺しでしょ。じゃあお前さんは接続方法を知っいるのかと聞かれたら、そりゃあ知らないですよ。パソコンのすぐ近くにあるプリンターを、無線で接続しようっていう発想がないもん。パソコンの子羊たちは本当にいい周辺機器をもっている、そして彷徨っているのです。

 私もメーカーの人間でもなければ、電器店で働いているわけでもありません。パソコンもブログメインで使っているだけの人間です。ただ説明書をじっくり読み、 書かれている順番通りにやってみて、いろいろ試す、それしか出来ません。やってみると、有線の設定手順でやると、うまくいくということが判明しまし た。他社の製品と無線LANで接続する方法が、はっきり明記されてないのが、うまくいかなった原因です。二時間くらいかけて、ようやく完了。無事プリントアウト出来るようになりました。かつちゃんはやっぱりパソコン博士、その考えがまた強化されたような気がします。

ルーター

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2012年4月12日 (木曜日)

久しぶりにパソコン博士をしてきた【前編】

 腹が減りすぎて動けないと、勝山おじさんがホットカーペットの上で横になっていると、甥っ子次男坊(5歳)が蹴りをくらわすのです。キック&キック。やられっぱなしはいけないと、ぐいっと手を伸ばし、次男坊のあごをつかもうとする。

 「やめろ、やめろ」と言って逃げまわる次男坊。そしてまたおじさん横になる、キックされる、あごをつかもうとする、やめろやめろ。これを三回くらい繰り返したあと、もう我慢ならんと甥っ子次男坊を捕まえて、あごをぐいっとつかんでやりました。「討ち取ったりーー」。おじさん、してやったりです。

 すると、どうでしょう。甥っ子次男坊(5歳)が号泣するじゃないですか。あごつかまれたくらいで泣くなんて、お前散々おじさんを蹴ったくせに、と特に気にもせず横になってナイターを見ていたのですが、次男坊はちっとも泣き止みません。

 おやおや、どうしたんだろう。なんでそんなに泣いているか聞いてみましたが、なおいっそう大きな声で泣くばかりなのです。次男坊の心をよく知る男、甥っ子長男坊(8歳)に、なぜ泣いているか尋ねると、「あごをつかんだからだよ」と言われました。当たり前のことを聞くな、あごつかまれたら、そりゃ泣くよといった口ぶりです。それが大人のやることかという兄貴の叱咤を感じます。

 私は謝罪しました。お前さんのあごをつかんでゴメンよと。でも次男坊の泣きは強まるばかり。老爺ダディが登場して、次男坊を慰め、ようやく泣き止みました。そしてね、泣きはらした真っ赤な目でおじさんを睨むのです。怒りと憎しみ。お前だけは許さないぞ、なにしろ俺のあごをつかんだのだからな、そんな目でずっと睨んでいるのです。いたたまれなくなって、自分の部屋に一時引っ込むと、作業所の友人からメールが届いていました。

 へるぷみーパソコン博士、プリンターがつながらない。そんな内容のメールでした。パソコンとプリンターをつなぐことが出来ないなんて、IT弱者にもほどがあるなと思いましたが、しかし買ってから二週間もたつのに一度も印刷できてないという、ほろ苦い状況を憐れみ、レンタル博士出動です。次男坊のあごをつかんだ翌日、私はパソコンとプリンターを接続するために友人宅へ向かったのです。〈続く〉

無線プリンター

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2012年4月 8日 (日曜日)

ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー in 池袋 2012/04/21 (土)

■KHJ東東京「楽の会」

会 場 ECOとしまホール
時 間 13:00〜17:00
参 上 勝山実(名人)
参加費 500円
定 員 いつもは50〜60人くらい集まるそうです。
主 催 KHJ東東京「楽の会」
連絡先 KHJ東東京「楽の会」

 2月のなの花会に続き、二回目のKHJ親の会です。パワーポイントを使ってやります。講演会の雰囲気が出るのと、話が脱線するのを防止するのに、このプレゼンテーションソフトってやつは本当に役に立つよな。講演会スタイルは久しぶりなので、張り切ってやりますぞ。

 あと当日、ECOとしまホール会場内での本の販売ができません、本が欲しい人は、会場の外で私に直接声をかけてくださいね。密売人方式です。

 告知だけではさみしいので、小ネタをひとつ。昨年の11月にオランダの新聞の取材を受けたのですが、それがTrouw3/7号で記事になりました。

trouw.nl

 ばーん、どうよ。画像をクリックすると大きくなります。全部オランダ語で書かれているため内容はわからないが雰囲気は伝わりますよね。真ん中の怖い絵は、太宰治『人間失格』の漫画版のようです。ひきこもりというと、こういうイメージなのでしょうか。

これからの、ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

04/21 池袋x東京都 楽の会@ECOとしまホール8F
06/02 ?
07/29 北海道 登校拒否・不登校を考える全国大会in北海道2012
09/22 愛知県豊田市

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2012年4月 4日 (水曜日)

自分のツラと声は許しがたいものだ

 動画を撮ってみて気づくことがある。鏡に映った自分の姿は、本当の自分ではない。左右が逆であること、鏡は近くで(20センチくらい)見るので普段とは目の開き具合が違う、更に鏡の前に立つと人は自然と顔を作るという習性がある。

 先週、ひきこもり支援サイト用に撮った、一人で自分が話をしている動画を見せてもらいました、……とても辛かった。分かっいてもツラのまずさは、動画で見るとガツンくる、不愉快極まりない。

 自分の顔が好きだという人はそんなにいないだろう。たいてい、もうちょっとかっこ良ければモテるのに、と悔しがっているはず。でもね、カメラを通して、動いている自分を正確に撮影すると、もうちょっとどころじゃねえ、全部取り替えないとだめだって気づく。40年、自分の外見と付き合ってきて、まあしょうがない、男は顔じゃないと、納得し、しぶしぶ承知していた。でも動画を見た瞬間、この男を刺す、そう思うくらい痛々しい奴だった。自分のツラと声は許しがたいものだ

 インタビュー動画は、4〜5月くらいにひきこもり支援サイトにアップされる予定です、詳細はその時にまた告知します。それまでは、せつないかもしれない第43回第44回で雰囲気だけでも味わってください。これよりも、ずっとツライものに仕上がっています。

 一人インタビュー動画であらためて気付かされた不愉快な点、それは自分の声です。絶望した。自分の声というのは、聞いているようで、聞いていないのです。頭蓋骨経由で、聞こえる自分の声は本当の自分の声とは異なる。そんなことは俺DJの俺ラジオをやった、あの時にわかっていたのですが、久しぶりに聞くと、こっ恥ずかしいにも程があるっていうか、ああもう生きていけない。

 ひょろひょろした、もやしボイス。気持ち悪くて、鳥肌がたった。声に芯が通っていない。声が小さいというか、声に張りがない。そのくせ素人話芸を駆使して、面白く話そうという小賢しさがにじみ出ていやがる。動画を見た瞬間、この男を刺す、そう思うくらい痛々しい奴だった。

 自分の姿というのは、写真なんかよりも、動画のほうがずっとハッキリする。言い訳がきかないな。ガラス張りの、ヤマダ電機店内でひょこひょこ歩く貧相な男が自分だと気づいたとき以来のショックだ。少し離れた位置から自分を見る、そんな経験は、実は自分だけがしていないのです。

 離れた位置から自分を見れるのは、他人だけ。自分で自分自身を見ようとしたら、幽体離脱しなければいけません。だから、カメラで撮影された、動く自分の姿というのは、40年生きていても、初めて見るもの。でも知らないわけではない、よく知った野郎の姿なのです。

 ヒゲを剃るときなんて、鏡にグッと近づいて、目を見開いているでしょ。でも動画の中の私は、ブッダよりも細い目をして、ぼうっとしています。

 でもね。恥ずかしいと言って動画を避け、直接当事者の声を伝えるという、めったにない機会を逃したらどうなるでしょう。支援者とか、治療者とか、そんな連中がしゃしゃり出てきて、ひきこもり当事者はこんなことを考えています、などと嘘ばっかり言うに決まっている。隗より始めよの故事にならい、まずは自分から始めることにしました。多くの当事者が、こいつよりは自分のほうがましだと勇気づけられて、直接語るようになることを期待します。そしてみんな自分の姿や声にショックを受けてくれい。

動画

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