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2008年12月20日 (土曜日)

ママンズブランド (上)

 ひきこもり息子がする最大の親孝行が、ママンが買ってきた服を着ることだということは、もう皆さん知っているはず。ファッションをママン色に染める、それ以上の孝行など存在しません。

 とは言うものの、思春期を過ぎてなおママンズファッションに身を包むのは苦痛です。自分の好きな服を着たい、そうすればもっともてるはずだという考えからママンが買ってきた服を拒否するようになる、尾崎豊が歌う、支配からの卒業とはこのことだと聞いております。ママン生きがい喪失です。

 ただ、ひきこもり男子は経済的に苦しい。この状況をひきこもりママンが見逃すわけがありません。まずは、変な下着を買ってきて様子を見ます。ちなみに今ボクがはいているのは、ママンがディズニーランドで買ってきたミッキーマウスの下着です。いかがなものでしょうか。ボクはノータイムで着用しました。別に外から見えないからいいや、そんな甘い考えが永久親孝行の始まりなのです。

 次に、そうだなあ、変な靴下かな、買ってくるよね。あなたはサンタクロースのアップリケのようなものがついた靴下をはいて外出できますか。基本的に見えないですが、電車の中で足を組めば、サンタが登場するような靴下です、あなたはこれを履いて街に行くことができますか。

 今日はコンビニ行くだけだから、散歩に行くだけならと、ひきこもり特有のもったいない精神で時々履くようになります。ひきこもりならそうなります。もうここまでくるとママンもはっきりとした手ごたえを感じているはずです、堀は埋めたぞと。こんな駆け引きが働け出てけとウルセーと罵り合っている親子の間でおこなわれるのですから不思議です。結局のところママンにとってはひきこもり問題なんかより、こっちのほうが全然重要なのですよ。

 さて、ここでご紹介するのが、ママンズブランドの王、ラルフローレン&ラコステです。 なんだかよく分からない、最先端でも高級でもないブランドが、なぜ長年にわたり一流の地位を維持しているのか。それは、ひきこもりママンとひきこもり孝行息子の力です。まあ着てもいいかなとひきこもり息子を諦めさせるシンプルなデザインと、胸に大きくセレクテッド・バイ・ママンを証明するロゴマークとの調和がこのブランドの肝です。ポロシャツなんてデザインは一緒です。トレーナーとかセーターもだいたい色・形も決まっている、そこをママンズブランドは狙ってきます。基本色が紺というのも、ひきこもり息子にぴったりですよね。<続く>Mmb

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コメント

買ってこなくていい!って何回も
言ってるのに必ず買ってきますよね。
母親が買ってきた服は大抵ハズレなんですが
まぐれで当たる時もあるんで着用してます。
金欠なんで最低ユニクロかGAPで買って
来てくれれば満足なんですけど。。。

投稿: スラッグ | 2008年12月21日 (日曜日) 09時49分

僕は自分で思っているほどファッションセンスは良くないことにだいぶ前から気づいてるので、母が買ってくる服に腹を立てることはありません。

ミッキーマウスの下着やサンタの靴下も自尊心さえ捨てれば何でもありません。ラルフローレン&ラコステなんて上出来です。

世間には勝負下着なんて言葉もあるようですが、そもそもひきこもりには勝負する機会などありません。

投稿: おぶろもふ主義者 | 2008年12月21日 (日曜日) 12時55分

この両ブランドには、絶対的なひきこもり親子の関係が崩壊をしない限り、景気に影響されない健全なる経営を約束されています。

でも、この両ブランドはちょうど、僕なんかが小学生の頃には暗黙の了解で、健全なる親子関係、幸せ家族計画が着々と進んでいる証でもあるかのように、結構同級生や、上級生、下級生の間でもブームのように、着用している人が多く見られました。

さすがに、最近の親子関係に目を向けてみると、昔のベビーブーム世代とは異なり、茶髪親子や、化粧親子なども多く見られ、すでにこのブランドも、ベビーブーム世代の高齢化とともに、その確固たる地位も失いつつあるようです。

未だにこのブランドが、超ロングセラーの地位を確立できているのは、驚きでありますが、今でもベビーブーム世代の幸せ家族計画は続行中である・・・しかし、子供ができた時点での本来の計画は、すでにその子供は、人の親になり・・・というのが幸せ家族計画だったはずですが、未だ健全と思われる親子関係が続いているのは、幸せ家族計画が成功しているのか、それとも失敗しているのか・・・不明な部分ではあります。

しかし、ベビーブーム世代の親は、子供を自分自身の支配からの卒業をさせるべき時期を逃し、支配からの卒業がいったいいつになるのか、支配される事に慣れてしまった自分は、支配がなくなった時どのようになっていくのか・・・本当のところは、この部分が恐怖であったりします。

投稿: ぴえろ | 2008年12月21日 (日曜日) 23時59分

ブランド物も十分イヤですが、イトーヨーカドーとか近所のスーパーで買って来ることはありませんか?でかいロゴ入りトレーナーなんて、近所歩けませんよ。
買ったスーパーに平気で着て行ける位になれば、もう怖いもの無しですね。

投稿: ひろ | 2008年12月22日 (月曜日) 18時29分

買ってこなくてもいいと言っても買ってくる、
そして、ひきこもりはその服を着用してしまう。
業の深さを感じます。

ママンのファッションセンスこそ、
議論されるべき社会問題であると思いますよ。

不景気、価格破壊とか関係なく、
安定した経営を支えているのは、
ひきこもりであるのは間違いないですね。

スーパーで売っている、ラルフローレンやラコステの出来損ない
こそひきこもりの天敵であります。

投稿: 勝山実 | 2008年12月24日 (水曜日) 19時02分

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