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2008年3月26日 (水曜日)

ひきこもりとオレオレ詐欺

 ひきこもりのエルサレム、勝山宅にオレオレ詐欺の電話がかかってきた。「オレオレ、オレだけど連帯保証人になったせいで200万円が急に必要になった」という電話だ。振り込み詐欺、通称オレオレ詐欺である。

 通常ならうちの息子は働きもせずずっと家にいるんだよと一喝して終りなのですが、今日はちょっと違った。いつも家にいるコモラーが早朝から外出していたのだ。電話を受け取ったダディーは、この手の詐欺が多発していることを良く知っていましたから、おそらくこの電話も詐欺に違いないと思いました。でも…、何か心に引っかかるものがある。いつもは昼近くにのっそりと起きる腐れ息子が今日に限って朝一番で出かけているのだ、もしやこの連帯保証の件で早起きしたのでは、という考えが頭をよぎった。

 オレオレ詐欺には磐石、鉄壁。「ひきこもり」にオレオレ詐欺は通用しない、はずだったのだが。偶然のいたずらか、いつもとは全く違う行動をすねかじり息子が取っていたため父の頭にもしかしたら本物かも、という迷いがおこった。

 オレオレと言うのは、振り込み詐欺としては古いやり方で、今はどこで調べてきたのかきちんと名前と生年月日を正確に言う。ただ、やはりいつもと声が違う。話し方も違う、申し訳なさそうに低い声で、お金を振り込んでくれるよう懇願する。

 ダディーは思案した。こんなことが、今まであっただろうか。自分の良く知る息子は、増長慢の怠け者、感謝の心を知らず、全部親が悪いと本に書き、親のすねをかじる権利を声高に主張する、うるせーしかしゃべらない、内弁慶である。

 らしくない。こんなの岩窟王らしくないよ。ダディーは偽者と確信した、これは詐欺だと。詐欺師は息子の名前と生年月日以外のデータは持っていないようで、本物であるというアピールが出来ない。ダディーも老いたとはいえども、こんな出来損ないに騙されるほど耄碌はしていない。

 せっかくだから。ダディーはオレオレさんをからかってやることにした。「妹の名前は」と聞いてみた。相手は答えられない。さらに、「甥っ子の名前を言ってごらーん」と止めを刺した。完全な沈黙、将棋で言うところの詰みである。

 年寄りに完全にやり返されて、詐欺師も恥ずかしく悔しかったのだろう、あんたとっとと死になよ、と捨て台詞を言ってがちゃりと電話を切った。むっとするダディー。ぶつけようのない怒り。目上の人に対して、死ねとは何ごと、この傲慢な口の利き方、…ん!、あれ、この言いざまは、ひょっとしたら、そんな気持ちがぬぐいきれず、オレオレ詐欺の電話が家にあったけど…違うよな、という確認が先ほど勝山親子の間でおこなわれました。

 違います、それはボクではありません。それに200万円の連帯保証人にはなる資格なんてないし。ちなみに今日は免許の手続きのために朝早くから二俣川の試験場に行っていたんですよ。ホント偶然ですよね、オレが家にいないなんて。Jiji

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コメント

オレオレ詐欺のおかげで平凡なパパンの毎日にピリリと山椒が効いたのですね

【あんたとっとと死になよ】の捨て台詞も毒蝮三太夫師匠が『この死に底無い!』とあえて暴言を吐く事によってご老人達を元気づけるのと同じで

『誰が死ぬものか!!』とパパンの活力を引き出したのだと思います。それに加えて息子とコミュニケーションの話題にまで恵まれて、パパンの一日は有意義だったと思いますよ。

投稿: 寂聴 | 2008年3月26日 (水曜日) 23時50分

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