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2007年8月 9日 (木曜日)

職業としてのひきこもり

 ひきこもりって自営業なんだ。他人からどうこう言われる筋合いはない。ないはずなのだがひきこもり商店ほどひやかされ、からかわれる自営業もないだろう。このままじゃだめだ、もう潰れる、将来はないなど言われ放題だ。とっとと店潰してコンビニにしろと、関係ない人に余計な心配をされる寂びれた酒屋の主人のようだ。

 両親の健康はひきこもり商店の売り上げに大きく影響する、手抜かりがあってはいけない。父親が孫と遊んだ後の疲労度をじっくり観察しよう、そこから残りの寿命がどれくらいかを計算する。将来があるかないか、ホームドクターよりも鋭い目で見抜く。母親がテレビをつけたまま眠るまでの時間、テレビを消した途端ガバッと起き上がり「見てるから消すな!」と憤慨するまでの動きを見て残りの寿命を計算、将来の経営予測を立てる。ただ生きていればいいというものでもない。痴呆の可能性もあるので、会話に占める「あれ」の割合もきちんとデータにまとめておく。「今日あれだから、自分であれしておいて」などという会話からアルツハイマーの進行度を推測する。ひきこもりは立派な企業なんだ。

 でも一番は自分の健康である。両親の健康なんかよりも自分の健康のほうが頼りになる。年に一度は健康診断、血液検査。毎日体重計に乗る。簡単な運動で体を整える。個人事業者としての当たり前の心構えだ。自営業者の自覚なくしてひきこもりなどありえない。親のすね一つ取っても、きちんと計画を立ててかじらなければ経営が成り立たない。もっと真剣にひきこもりに取り組めば、けして楽とはいえないもののひきこもりは自営業としてちゃんと成り立つ。精神が自立する。ひきこもり商店のオーナーとして誇りを持っていただきたい。

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