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2007年4月25日 (水曜日)

苦しい体験を誇り、押しつける

 辛く大変なことに耐えたからこそ今の自分があるんだ、という自慢らしきものから始まるありがちな説教がある。仕事や勉強などに、ちゃんと耐えたからこそまっとうで普通のちゃんとした生活を送っている自分がいるんだと自慢する。いかがなものか。そうかもしれないが、だからどうした、苦しい体験を誇り押しつけることに何の意味があるのか。

 究極の苦労、忍耐と言えば戦争だろう。だからといって戦争体験が今の自分を作った、戦争に耐えたからこそ今の自分があると言うだろうか。実際、戦争を体験している人は戦争が自分に大きな影響をあたえたことは確かだが、そのおかげで今の自分があるなどと言うはずがない。みんなに戦争しろ、戦争を味わって立派な人間になれというのと同じだからだ。

 苦しい体験をした結果、苦しい体験を他人に押しつけるような人間になる。そうはなりたくない。苦労を台無しにする行為だと思う。

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